「××前でな」

なんて、軽く待ち合わせたんやけど、着いてみたら結構広い。
人も多いし、こりゃあかんと思ったんやけど、

「待った？」

って、すぐ君に見つけられた。
うれしいもんやね。

夏休みも終わり、またいつもの毎日やね。
寺回りの休みやったけど、満足しとる。

一つ分かったのは、悟りは開けんなってことやね。
すっかりただの観光客やったよ。

この日記を読んどる奇特な方、また、よろしく。

久しく、パソコンも携帯もないところに行っとった。
なんとかなるもんやなと思う。

久しぶりに、パソコンも携帯もあるとこに帰ってきた。
やっぱええもんやなーと思う。

しょせん、半端な悟りを開いてもそんなものやな。

普段はあまり歩かんうるさい街を通り、
アパートに帰り、銭湯に行って、テレビを見る。
ああ、生まれたとことは違う町にいるんやなあ。

ただ、それだけや。

いつも、同じ時間に小犬と散歩しとる子がいる。
学校いってないんやろか、病気？でも案外元気そうやで、
いろいろ考える。

小犬が大きくなったら話しかけて見ようか、
自分とお姉ちゃんは、この学校に通ってるんやで、
って。

家に帰ったら君が寝とった。疲れてるのだろうと自分は起さんかった。
朝になったら君がいなかった。疲れてるのだろうと起さんかったのだろうな。
うれしいけれど、話したかったで。

話がおもろいからとか、
性格が合うとか、
お金をもっとるからとか、
かっこええからとか、
どういうことでもええ。

君が好きなら、多分それが本当のスキ。

「100円ショップなのに、なんで105円なん？」

．．．作ってる方のこと考えなや（笑）。

なにも変わったことがなくて、
いつもの人がそこにおって、
毎週同じようなことを繰り返しとる。

そんな平凡な幸せ。

急いで左側を上ってるおじさんがおった。
でも、自分のちょっと先にはカップルが並んで話しとる。
おじさんが近くまで来たとき、彼氏はそっと一段上に上がって、
彼女を右にそっと引っぱった。

うーん、ええね。

「肩こってるね」と君が言うから、
こってないけど、肩こりデーや。

ファミレスの二人。
彼氏が頼んだんが先に届いた。二人で笑いながら半分づつ食べとった。
彼女が頼んだんは後に届いた。二人で笑いながら半分づつ食べとった。
最後にデザートが届いた。デザートは彼女のもの。
彼氏はうれしそうに笑いながら、彼女を見とった。

子供の頃に信号の黄色は「注意」と聞いた。
教習所では黄色は「止まれ」と聞いた。
街では黄色は「進め」みたいや。

どれが正しいのかは、もう分からんけど、
横断歩道で手を上げている子供だけは
正解を知っているのだろうな。

夜寝た後に目を覚ましたら、脇に君がおった。
君が脇にいるから、目を覚ましたら日曜日やね。

そんな幸せ。

ペットボトルでサッカーをやってる小学生。
ペットボトルが変なところにバウンドした。
そのまま帰るのかなと思ったら、ペットボトルは2本になっとった。
公園がペットボトル1本分キレイになった。

その気持ち忘れるんやないで。

「あの花なんていうの？」
「んー、ええやん。キレイな花で！」

そうやね。キレイな花やね。

朝のラッシュ。
朝からイチャイチャして、なんて言葉が聞こえる。
違うよ。あれはラッシュから彼女を守っているだけ。

そんなこともわからない大人にはなりたくない。

歩道橋を渡れば駅。
「じゃあね」と手を振る彼女を階段の2段目で捕まえて
キスをしてた。階段が目線を同じ高さにしてくれてた。

いいやね。こういうの。

愛と正義の使者。テルテルです。
町で見かけた愛をショートショートでお届けします。

って、日記じゃないやね。
初心者なので皆さんよろしく。