「××前でな」

なんて、軽く待ち合わせたんやけど、着いてみたら結構広い。
人も多いし、こりゃあかんと思ったんやけど、

「待った？」

って、すぐ君に見つけられた。
うれしいもんやね。

家に帰ったら君が寝とった。疲れてるのだろうと自分は起さんかった。
朝になったら君がいなかった。疲れてるのだろうと起さんかったのだろうな。
うれしいけれど、話したかったで。

話がおもろいからとか、
性格が合うとか、
お金をもっとるからとか、
かっこええからとか、
どういうことでもええ。

君が好きなら、多分それが本当のスキ。

ファミレスの二人。
彼氏が頼んだんが先に届いた。二人で笑いながら半分づつ食べとった。
彼女が頼んだんは後に届いた。二人で笑いながら半分づつ食べとった。
最後にデザートが届いた。デザートは彼女のもの。
彼氏はうれしそうに笑いながら、彼女を見とった。

夜寝た後に目を覚ましたら、脇に君がおった。
君が脇にいるから、目を覚ましたら日曜日やね。

そんな幸せ。

「あの花なんていうの？」
「んー、ええやん。キレイな花で！」

そうやね。キレイな花やね。

朝のラッシュ。
朝からイチャイチャして、なんて言葉が聞こえる。
違うよ。あれはラッシュから彼女を守っているだけ。

そんなこともわからない大人にはなりたくない。

歩道橋を渡れば駅。
「じゃあね」と手を振る彼女を階段の2段目で捕まえて
キスをしてた。階段が目線を同じ高さにしてくれてた。

いいやね。こういうの。